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歴史にとどめを残せ渡辺財政-5増税をしなくても・・・・本誌飯塚会長の試算によると、増税をしなくても、以上の6項目を政府当局が実践するなら、約3兆〜4兆の増収があるだろうというお話しですが……。 飯塚あります。財政再建に当り、緊急と認められる税制上の重要事項のゆがみの是正を願う諸問題です。これで、膨大な脱税、税の取りこぼしが無くなり増収は疑いなしです。 特に会計帳簿の原始記録を最初に見るのは、経営者なんです。彼等が作るんですから、それを後から職業会計人は見せられる。この項での被害は日本の会計士や税理士には多いですね。ドイツで調べたけれども、この10年で4件位です。日本人の職業会計人は可愛想です。この点でも大臣は改善の必要を認めて欲しいですね。税に精通しておられる大臣として。全国4万名の職業会計人は心から感謝すると思います。 本誌大臣、飯塚提案の総収入基準の申告制への切り替えというのを出すと、とかく税金を納めたくない日本人の感覚からすると抵抗があるでしょうね。年収20万円以上なんていわれると特に激しいでしょうね……。 渡辺あるだろうなあ……。 飯塚あると思う。然し、アメリカでは個人の確定申告書は3億通に達してますよ。人口より多い。日本の場合250万位で、話しにならない。 本誌然し、大臣、いろいろ抵抗もあるでしょうが、国家財政100年の計を建てるためにも、財政再建のためには3兆から4兆も税収があるなら、増税をやるのでなく、むしろ、行政法律主義を貫く立場から実施すべきではないでしょうか……。 渡辺充分、検討しよう。 飯塚大臣がそうおっしゃって下さって、心強い。「不惜身命」の構えで、松方、井上大蔵大臣以上の大蔵大臣として渡辺財政に期待しますよ。渡辺大臣は腹くくっていると見てますので……。 渡辺私はこの仕事に全力を出している。腹もくくっているさ。充分、事務当局にも検討させ、研究しよう。いずれにしても、最初に述べたように、歳出の3分の1が借金という異常な事態だし、命がけの仕事だよ、いい智恵があったら「バンガード」の読者諸兄も、財政再建への提言を積極的に出して下さいよ。 本誌この御多忙の中、貴重なお時間をいただけたことを心より感謝し、渡辺大蔵大臣の御奮闘を心より期待しています。 (編集主幹・木場康治) | |||||||||||||