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> [飯塚毅博士と私] 飯塚毅先生との出会い-6
(写真出典:飯塚毅先生追悼集『自利トハ利他ヲイフ』386頁)
飯塚毅先生との出会い〜物故会員の「私を語る」より〜-6
飯塚毅会長と「血縁的集団」
九州会 松井宏之
「今後、コンピュータは人間4人分の仕事をする」。これについてのいろいろな意見がでた結果、全国展開しているK社と契約しようということになったのです。ところが、瀬戸晃先生(九州会)がどこからかTKCもいいらしいということを聞いてきて、そこである日、飯塚毅先生にお願いして福博会の勉強会に来ていただきお話を聞きました。飯塚毅先生は「将来、コンピュータの時代が到来する。そのために職業会計人はこうあるべきだ」と語り、その先見性に感銘しました。また「税理士は自分だけの城にこもっている。これではどうにもならない。組織を作ればお互いが助け合って勉強もできる。いつでも相談できるようなグループを育てたい」と提唱されました。
われわれ先発会員は、飯塚毅会長にひかれてTKCに入会し血縁的集団で結ばれています。若手の会員は少し変わりつつあります。鹿児島で開催した総会に飯塚毅会長が来られ、若手の会員と懇談会を開いたときのことです。質問の中に「飯塚毅会長、血縁的集団というのはどういうものですか」というのがあり、わたしは驚かされたと同時に冷や汗がでました。
最後に、私のモットーは「心」です。尽くせぬ心。すなわち飯塚毅会長の言う「自利とは利他をいう」。それと「和」です。お互いが「心」で接すればいろいろと意見のある人でも納得してくれる。これが血縁的集団につながるとわたしは思っています。(『TKC会報』平成6年11月号 肩書きは掲載当時)
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